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2024.06.30

最高出力782PS、最高速度335km/h!ベントレーが第4世代となる新型「コンチネンタルGTスピード」を発表

ベントレーモーターズは、 2024年6月26日、発売21年目を迎えたコンチネンタルGTシリーズの第4世代となる新型「コンチネンタルGTスピード」を発表した。この新しいモデルは、スーパーカーと呼ぶにふさわしいパフォーマンス、職人の手で生み出されるラグジュアリー、普段使いできるユーザビリティの高さが究極の融合をみせるコンチネンタルGTとして生まれ変わった。なお、生産および納車は、第3四半期に開始する予定としている。

今回の新型コンチネンタルGTスピードは、バカラルとバトゥールのコーチビルドを通して確立した新しいデザインDNAをベースに、エクステリアとインテリアを徹底的に見直しつつディテールはすっきりとモダンに仕上げられた。4.0リッターV8エンジンに190PSの電気モーターを組み合わせた完全新設計のパワートレイン「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」が最高出力782PS、最大トルク1000Nm、0-100km/h加速3.2秒という傑出したパフォーマンスを実現。電気だけで81km(EUドライブサイクル)、トータルで859km走行でき、スーパーカーでありながら普段使いにも適している。

さらに新パワートレインのパフォーマンスに合わせ、シャーシも新しくなった。新設計の2チャンバーエアスプリングに新設計のデュアルバルブダンパーを組み合わせたことに加え、ベントレーダイナミックライド(48Vアクティブアンチロールコントロール)、eLSD、トルクベクタリングを搭載。コンチネンタルGT史上初となる49対51というリア寄りの重量配分と相まって、驚異的なボディコントロールとシリーズ最高の乗り心地を実現する。

また、車両内部は革新的技術が満載となっている。クラストップの性能を誇るドライバーアシスト、インフォテインメントシステム、コネクテッドカーサービスのおかげで、いつでもスムーズなドライブを楽しめる。

そして新しいエクステリアは、未来を見据えたデザイン革命の一環から誕生。コンチネンタルGTのフロントフェイスが、過去20年で最大の変貌を遂げている。ベントレーの主力モデルにシングルヘッドライトが採用されるのは、1950年代以来となる。

ベントレーが世界に誇るインテリアのデザイン、素材、品質、クラフツマンシップも健在。加えて、ウェルネスを重視したシートテクノロジー、新設計のエアーイオナイザー、3Dテクスチャーのレザー、新デザインのモダンなキルティング、新しいテクニカル仕上げのダーククロームなどが新たに導入されている。

400Vの電気アーキテクチャも完全新設計となる。ラグジュアリーカーブランドの中で現時点において最も先進的なパワートレイン技術を提供できるのは、この電気アーキテクチャーによるもの。WLTPモードでのCO2排出量は、29g/km、電気のみの航続距離は81kmとなる。

なお、コンバーチブルのコンチネンタルGTCがクーペモデルと同時発売されるのもコンチネンタルGT史上初となる。オープントップとクローズドルーフの両方の走りを堪能したいというユーザーの希望をGTCが最高のカタチで叶えてくれる。

完全新設計のウルトラ パフォーマンス ハイブリッド

搭載される「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」は、新型コンチネンタルGTスピードのために開発された完全新設計のパワートレインとなる。600PSを発揮する新設計4.0リッターV8エンジンと190PSを発揮する電気モーターを組み合わせた新パワートレインのシステム最高出力は782PSとなり、その実力は0-100km/h加速3.2秒、最高速度335km/hを発揮。

そして、システム最大トルクは1000Nm。W12エンジンを搭載した現行のコンチネンタルGTスピードの最大トルクが900Nmとなるため、11%以上増加している。加えてシステム最高出力は、659PSから782PSへと19%増加。したがって、新型コンチネンタルGTスピードは、第2世代のスーパースポーツやコーチビルドのバトゥールを上回るベントレー史上、最もパワフルなモデルとなる。

さらに強力なパワーが8速デュアル クラッチ トランスミッションとエレクトロニック リミテッド スリップ デファレンシャル(eLSD)を介して4輪に伝達され、あらゆる状況で傑出したパワー伝達と確かなトラクションをもたらす。このシステムは、センター デファレンシャルを介して前後のトルク配分を最適化し、左右のトルクはブレーキを使用して正確に制御する。

新型GTスピードではEV走行、エレクトリックブースト、回生ブレーキなど、選択されたモードに応じてエネルギーフローが管理される。特に注目すべきは充電モードで、エンジンの動力でホイールが回転すると同時にバッテリーが充電される。

この新パワートレインは、最高のパフォーマンスを発揮。これまで以上に出力とトルクが向上したことに加え、CO2排出量と燃料消費量は従来のガソリンエンジンの10分の1ほどと大幅に低減されている。刺激的なドライビングから、静謐でリラックスしたラグジュアリーなEV走行まで、実に幅広いシーンに対応する走行性能を備えている。

そしてV8エンジンと電気モーターの組み合わせにより、ベントレーのエンジニアは全回転域でパワーとトルクを向上させることに成功した。低速域から中速域にかけては電気モーターによるブースト効果によって力強い加速が可能となり、高速域ではV8エンジンの向上したパフォーマンスが存分に発揮される。さらにエキゾーストノートの開発にも貪欲に取り組み、電子制御で人工的にサウンドを強調するのではなく、クロスプレーンの特徴を活かしたサウンドとなっている。

静謐でシームレスな運転を楽しめるEVモードも魅力のひとつとなる。電気モーターだけで190PS、450Nmを発揮し、ほとんどのシーンで問題なく車の流れにのることができる。EVモードでは、アクセルを最大75%まで踏み込んだ状態で140km/hまで出すことが可能となっている。なおバッテリーチャージャーとバッテリーの容量が大幅に改善され、最大充電電力は11kW、満充電までわずか2時間45分ほどとなっている。

逞しさを感じる現代的なデザイン

第4世代となる新型コンチネンタルGTスピードは、1952年のRタイプコンチネンタル以来、ベントレーの伝統とされてきた3つの重要なデザインを継承している。

そのひとつめが、2ドアのモダンベントレーを踏襲した「眠れる野獣」のようなフォルム。逞しさの中にリラックスした雰囲気が漂い、くっきりと力強い体躯は自信に溢れ、内に秘めたパワーを予感させる。ベントレーのデザイナーの言葉を借りれば「静かに座す虎」のイメージ。泰然自若でありながら、ひとたび走り出せば驚異的なパワーを発揮する。

その次に、車両のフロント部分。サラブレッドの美しい立ち姿からインスピレーションを得たデザインが、この並外れたラグジュアリーグランドツアラーの存在感を際立たせる。そして3つ目は、「エンドレス ボンネット」と呼ばれるデザイン。ボンネットからボディへと水平に伸びる力強いラインが高性能エンジンと加速性能を想像させる。

新型コンチネンタルGTスピードは、車体表面の継ぎ目が減ったことによって全体的にすっきりとし、これまで以上に力強く、洗練された形状となり、フロント部分はデザインが一新された。ボディと同色の一体型ボディキットも目を引くが、コンチネンタルGTの20年の歴史の中で最も大胆な変更は、シングルヘッドライトの採用となる。これまでコーチビルドされたベントレーを除けば、1959年のヒット作「S2」から現在に至るまでずっと、シングルヘッドライトのベントレーが製作されたことはない。これはシングルヘッドライトがGTのフロントフェイスをきりりと引き締め、獲物を狙う虎のような表情を演出する。

実はシングルヘッドライトには、眉のような水平のラインがあります。ライト上部にはクリスタルカットガラスをモチーフにしたデザインがダイヤモンドのようにきらめき、ライト下部の模様が光を受けて浮かび上がる。LEDマトリクスライトには120個の独立したLEDがあり、照射距離の短いロービームからハイビームのパワーブーストまでシーンに応じて各LEDがデジタル制御される。メインビームの照明範囲の拡大や、フェードアウトの改善など、ヘッドライトの性能が向上したのもデジタル制御の効果。照射範囲から照射範囲外への光の変化が段階的になったため前方が見やすくなり、急激な明るさの変化によって視界を失う心配もなく、リラックスして運転できる。

さらにバンパー、テールライト、トランクリッド、テールパイプなど、車両後部のデザインも見直された。リアダウンフォースを発生させる空力デザインがトランクリッドに盛り込まれているため、展開式リアスポイラーは必要ない。バンパーは堂々としたデザインで車幅を際立たせているが、装飾が少なくすっきりとした印象となっている。

そして斬新なデザインのテールライトは、グラフィックがワイドになりトランクリッドまで伸びている。さらにトランクから突き出るように配置された各ライトの内側全体に、立体的で深みのあるダイヤモンドパターンが施されている。点灯するとダイヤモンドの先端がひときわ輝き、流れる溶岩のような視覚効果をもたらす。

なお、新設計の22インチホイールもインスピレーションの源は虎となり、ホイールの「爪」が路面に食い込む様子をイメージしたディレクショナルデザインとなっている。新ホイールはポリッシュアクセント付きのダークティントペイント、グロスブラック、シルバーペイントから選択できる。

ラグジュアリーのベンチマークとなるインテリア

これまでも、コンチネンタルシリーズでは、世界トップクラスの美しいインテリアと、イングランド・クルー本社のカーボンニュートラル工場で職人たちが生み出した最高のクラフツマンシップを感じることができた。

新型グランドツアラーのシートとドアには、モダンファッションデザインからインスピレーションを得た精巧なキルトパターンが新たに採用されている。彫刻を思わせるキルティング、フェードアウトしていくパーフォレーション、新デザインのキルト刺繍が施されたキャビンが乗員を最高の環境で包み込み、極上の旅を演出。

そしてコンチネンタルGTのシートは、20通りに調節でき、その快適性と洗練性は長きにわたって業界標準とされてきた。インテリアの新しいオプションであるウェルネスシートを選択すると、「ポスチュラル アジャスト」と「オート クライメイト」が前席に装備され、疲労を最小限に抑えて至高のリラクゼーションを叶えてくれる。

さらに新登場の「ダーク クローム スペシフィケーション」を選択すると、ドアハンドル、スイッチ、スピーカーグリルをはじめ、キャビンの随所にダーククロームが使用され、現代的な美しさと控えめなキャラクターを備えたキャビンに仕上がる。ベントレーのビスポーク部門であるマリナーも様々な特別装備を手掛けており、依頼すれば最新モデルのさらなるパーソナライゼーションが可能となる。

また、コンチネンタルGTには、3種類のオーディオシステムが用意される。標準装備のオーディオシステムは650Wで10スピーカーとなる。そしてBang & Olufsenは、1500Wで16スピーカー、照明付きスピーカーグリルを備え、ライフスタイルに寄り添う設計となっている。さらにNaim for Bentleyは、2200W、18スピーカーで、前席にアクティブ バス トランスデューサーを内蔵、サウンドモードは8種類あり、オーディオファンも満足できる。なお従来モデルと同じく、ウインドスクリーンとサイドウインドウに遮音性のある合わせガラスを使用しているため、遮音性のないガラスを取り付けた場合と比べて車内への騒音が9デシベル低減されている。

革新的なベントレー ローテーション ディスプレイも先代モデルから継承されている。ローテーションディスプレイは、12.3インチ高解像度ディスプレイの面、優美なアナログメーター3個の面、そして手作業で仕上げられ、フェイシア(インスツルメントパネル)とひと続きになるウッドパネルの面で構成される3面ユニットとなり、ボタンに触れるだけで希望の面を選択できる。

キャビンを取り囲むように配置されたムードライティングが、シートやドアの彫刻のような形状と調和して乗員を包み込むような心地よさをもたらす。このムードライティングは、30色から選択することができる。

コンチネンタルGTCスピード

そして今回、新型クーペと同時にコンバーチブルの新型GTCが発売されるのは、コンチネンタルシリーズ史上初となる。新型GTCはベントレーの7ボウ ファブリック ルーフ システムを搭載し、48km/h以下で走行していれば19秒でルーフが開くようになっている。また、エクステリカラーは、ツイードを含む7色から選択できる。

そのコンチネンタルGTCスピードの実力は、0-100 km/h加速3.4秒と、コンバーチブルタイプのグランドツアラーとして驚異的なパフォーマンスを発揮。ただし最高速度は、285km/hに電子制御されている。

関連情報
https://www.bentleymotors.jp/

構成/土屋嘉久

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