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2025.07.15

アストンマーティンが手がけた日本初のラグジュアリーホーム「N°001 Minami Aoyama」

アストンマーティンは、2025年6月26日、東京・南青山にてアジア初となるウルトララグジュアリー邸宅「N°001 Minami Aoyama(ナンバーワン ミナミアオヤマ)」の完成を発表した。同プロジェクトは、日本の高級不動産開発をリードするVIBROAとアストンマーティンのパートナーシップにより実現した。

この新しい邸宅は、マイアミの「Aston Martin Residences」やラス・アル=ハイマの「The Astera, Interiors by Aston Martin」に続く、アストンマーティンの特別住宅開発プログラムの一環となる。 VIBROAとアストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、マレク・ライヒマン率いるデザインチームが緊密に連携し、クラフトマンシップ、革新性、そして美しいデザインへの情熱を住空間に反映した。

N°001 Minami Aoyamaは、アストンマーティンのラグジュアリースポーツカーに通じる素材への誠実さを、完璧なプロポーションと優美な美しさを住まいとして体現している。延床面積は724平方メートルで、地上3階・地下1階の構成。都市の喧騒から離れた静けさを感じられるように設計され、都市的スタイルと卓越した仕上がりの融合を求める顧客に向けた空間となる。外観は縦ルーバーで構成され、時間帯によって光の反射が変化し、建物に動きとプライバシーをもたらす。2階のスパテラスには波打つ鏡天井と植栽が施され、内と外が緩やかに溶け合う設計となっている。

アストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、マレク・ライヒマン氏は、次のように述べている。

「設計・建設を通して、東京の文化、歴史、スタイルへの敬意を表現すべく、VIBROAと密に連携しました。東京は当社のデザインスタジオにおける重要なインスピレーション源であり、日本およびアジアにおける存在感の拡大は、創造とコラボレーションの土壌を育んでいます。アストンマーティンにとって、デザインとは単なる自動車を超えた概念です。ファッション、建築、料理の世界からのインスピレーションがチームの創造性に影響を与えています」

一方、VIBROAの代表取締役CEOである吉田利行氏は、以下のように語っている。

「VIBROAは、アストンマーティンというアイコニックなウルトラ・ラグジュアリーブランドとコラボレーションできることを大変光栄に思います。彼らの卓越したデザイン哲学と専門性は、この邸宅にとどまらず、日本の不動産の世界全体に新たな次元をもたらしてくれます」

東京に本拠を置く同社は、吉田氏のリーダーシップのもと、クライアントに対して包括的なライフスタイルサービスを提供している。その内容には、物件のメンテナンス、プライベートバンキング、家族向け教育サポートに加えて、キュレーションサービスやコンシェルジュサービスも含まれている。アストンマーティンは、こうした全体的なライフスタイル主導型の新しい居住体験の先駆けとなることに、非常に意欲を感じている。

さらにマレク・ライヒマン氏は、以下のように話している。

「クリーンなライン、シームレスな境界、そして広がる眺望によって、住まう人々はこの唯一無二のロケーションと繋がり、体感することができるのです。内部空間では、感覚を満たすために要素や素材を総合的に組み合わせ、穏やかでリラックスできる空間を創出しました」

N°001 Minami Aoyamaのデザインは、東京・南青山のこの特別な敷地に合わせて設計された。敷地の傾斜を活かすため、VIBROAは大規模な地下空間を掘削。これにより、ジムやワインセラーに加え、ゴルフシミュレーターやプライベートスパのための専用スペース、そして3つのバスルーム一体型のベッドルームを確保することが可能となった。

さらに、設計の中でも特に象徴的なのが、オートモーティブ・ギャラリー。地上階に設けられたこの展示空間には、希少な屋内駐車スペースが2台分設けられ、車両がまるで彫刻作品のように演出されている。アダプティブ照明と波形テクスチャーのメタル天井を備え、車両は外部からは遮られつつも、内部からはガラスのビジョンパネルを通じて、ラウンジや会議室から眺めることができる。

また邸宅全体を通じて、光、眺望、空間への配慮がされている。空間を進むにつれて屋上テラスへと導かれる動線の中で、素材の色調が暗から明へと変化し、光へと向かう旅路を象徴的に表現。N°001 Minami Aoyamaの最上部には、エンターテインメント空間としてのキッチン設備、遠くまで見渡せる夕景、そして緑化された屋上の一部を備えた壮大なテラスが広がり、東京タワーもこの屋上から眺めることができる。そして邸内の移動体験をより豊かにしているのが、折り紙のような造形を持つ、インパクト溢れるらせん階段。折り曲げられたスチール材から成るこの階段は、地下から地上階までを結び、室内庭園に隣接し、特注のペンダント型シャンデリアによって照らされている。

アストンマーティンにとって、ここまで細部に至る設計は前例のないものだった。建築設計から素材の選定、家具に至るまで、すべてにアストンマーティンの拘りが詰まっている。邸宅全体に最高品質の設備と仕上げが施されており、アストンマーティンの製品に採用されているレベルと同等の、Bowers & Wilkinsオーディオシステムも完備されている。

さらにアストンマーティンとVIBROAは、イタリアのアイコニックなブランドMolteni&Cによる特注ワードローブやキッチンキャビネットを含む、厳選されたプレミアムなイタリア家具を導入した。キッチンには黒い溶岩石のカウンターとグレーオークのキャビネットを採用し、ディテールにはネビュラ・スチールやピューター金属が使用されている。多くのユニークな家具は、アストンマーティンの直接監修のもとで特注製作された。

また2階のスパ施設には、天然のヒノキ材で覆われたサウナやスパバスが備えられており、専用設計のオーディオシステムも組み込まれている。この洗練された癒しの空間には、ランドスケープが施されたプライベートテラスが隣接しており、露天の温泉プールと屋外用のシーティングエリアも完備している。

アストンマーティンのデザインチームがアジアで初めて手掛けた完全オーダーメイドのプライベートレジデンスであるこのプロジェクトは、アストンマーティンが日本およびアジア市場で事業を拡大していることの象徴でもある。それは2024年春にペニンシュラ東京内にオープンしたアストンマーティン銀座ショールームに続く、重要な一歩と位置づけられている。

関連情報:https://vibroa.com/Projects/Aoyama/PJ_Aoyama_J.html

構成/土屋嘉久

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